「恕」とは、孔子の弟子の子貢が「人生において大切なことを1字で表すとすれば、それは何 ですか。」の問いに対して孔子が答えた言葉として有名。この言葉を愛した著名人は多く、 福沢諭吉の「福翁百話」にも「己の欲せざるところを人に施すな。古聖人の教えにして、こ れを恕という。」とある。
これらをつづめて言うと「相手の立場に立ってみる」ということになる。いたわり、思い やりは、そこから出てくる。
仕事に当てはめて、その方法論で言えば、仕事の大部分は、一定の決められたマニュア ルやルールに沿って動いていく。しかし、それだけで全てが補えるものではない。それを補 うものが「恕」の精神である。マニュアルに見当たらないとき、経験則が利かない時などの 困った時に「恕」の精神が機能するのです。全てを含み超越した精神こそが「恕」であり、これを我が社の基本精神たる「社是」とする所以です。